診療科・部門のご紹介

小児科・新生児科

診療科紹介

診療科の特徴と専門性

 当院が担う医療圏は、但馬地域に加え京都府北部の一部を含み、人口20万人弱(うち15歳未満の小児人口約3万人)です。面積は約20万km2と兵庫県全体の約4分の1を占め、東京都の総面積に匹敵する広大な地域ですが、小児の入院に対応可能な病院は2つしかなく、24時間救急対応可能な病院は当院のみです。
 このように、人工呼吸管理を含めた小児の集中治療や24時間体制の救急治療に対応できる病院が当院のみという事情から、但馬の救急患児・重症患児の『最後の砦』となっています。さらに、小児専門病院(兵庫県立こども病院など)から100㎞以上離れており、慢性疾患や継続治療が必要な特殊疾患については、専門施設との連絡を取りながら当院で継続フォローをする役割が期待されています。そのため、慢性疾患外来・専門外来にて長期継続フォローアップと患者教育を行っています。
小児科
●外来診療について
 外来は3診制で、午前は主に一般外来、午後は専門外来と一般外来(月、水、金のみ)を並行して行っています。
 専門外来は、慢性疾患(腎臓・膠原病・内分泌など)、アレルギー、神経、発達行動、心身症、心臓、低身長、予防接種などのほか、小児科専属の心理士1名を配置しカウンセリングを実施しています。
 
●入院診療について
 気管支炎・肺炎・気管支喘息・痙攣・川崎病をはじめほぼ全ての小児科疾患に対応しています。一方、悪性腫瘍やインフルエンザ脳症など重篤な疾患については、神戸大学病院、兵庫県立こども病院などの高次病院と密に連絡をとりながら治療介入し、必要に応じて搬送を行っています。また小児外科医不在のため小児外科の介入が必要な疾患は、状態を安定させた後、高次病院への搬送を行っています。
 
●その他
 近年、医療技術の進歩で在宅医療の児が増えてきています。当院でも在宅人工呼吸管理、在宅中心静脈栄養管理、在宅胃瘻管理、在宅酸素療法など在宅医療も担っており、種々の制限はありますがショートステイにも対応しています。また、終末期の看取りを在宅で行う体制も整えつつあります。

最近の診療実績

◆2017(H29)~2021(R03)年 (1月~12月)

 疾患 【件】 診療領域 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年
 感染症
 呼吸器
184 193 156 39 84
 消化器
23 15 27 7 11
 中枢神経系
4 0 2 0 0
 腎泌尿器
6 9 4 10 3
 その他
24 23 15 11 16
 アレルギー疾患
 気管支喘息発作
30 29 21 15 14
 その他
10 10 6 0 6
 消化器疾患
 腸重積症
6 3 8 3 1
 その他 (重複あり)
10 13 13 9 10
 免疫疾患
 川崎病
14 12 25 19 13
 その他 (重複あり)
9 7 7 2 6
 神経疾患
 熱性けいれん
54 39 45 20 53
 無熱性けいれん
22 27 15 7 14
 その他
12 2 4 10 10
 代謝内分泌疾患
成長ホルモン負荷試験
20 18 13 6 14
その他 12 17 7 14 8
 循環器疾患
2 1 0 0 0
 血液腫瘍性疾患
2 4 5 4 2
 腎泌尿器疾患
0 3 2 5 4
定期投与 (重複あり)
短腸症候群
35 32 25 19 35
ファブリー症
0 0 18 30 0
若年性突発性関節炎脱髄性多発神経炎
0 0 7 16 6
慢性炎症性
7 7 8 0 0
 心身症
2 1 2 5 6
 その他
14 28 15 25 22
 計
502 493 450 276 338
 
 
新生児科(NICU)
 
 但馬地域では年間約1,200人の新生児が誕生していますが、早産児・低出生体重児や呼吸障害など、生後早期に治療を必要とする児も少なからず認められます。当科では、2015年(平成27年)1月に設立された兵庫県北部唯一の周産期センターである「但馬こうのとり周産期医療センター」内の新生児集中治療室(NICU)にて、但馬全域の治療が必要な新生児を院内外より24時間体制で受け入れ、治療にあたっています。NICUはベッド数6床で、新生児用人工呼吸器6台、血液ガス分析装置や超音波診断装置などを備え、内科的治療で対応可能な在胎24週以上の新生児を受け入れています。
 また、新生児遷延性肺高血圧症に対する一酸化窒素吸入療法や重症新生児仮死に対する新生児低体温療法などの特殊治療にも対応し、可能な限り地域内で治療を完結できるよう心掛けています。手術治療が必要な先天性心疾患や消化器疾患に関しては、診断・初期治療を行ったうえで治療可能な関連医療機関への新生児搬送を行っています。
 その他、地域全体で新生児救命率の向上および児の後遺症なき生存を目指すべく、院内外の医師・助産師・救急救命士の方々を対象に、新生児蘇生法(NCPR)の講習会を定期的に開催しています。
 周産期センター内の新生児外来(26ブロック)では、NICU退院後の発育・発達のフォローアップ、1か月健診、予防接種などを行っています。

最近の診療実績

◆2017(H29)~2021(R03)年 (1月~12月)

症例数 【件】 2017年 2018年 2019年 2020年

2021年

極低出生体重児
(出生体重1,500g未満)
6件 3件 9件 7件 8件
早産児・低出生体重児 32件 38件 30件 29件 32件
呼吸障害 31件 38件 22件 18件 32件
新生児黄疸 10件 12件 9件 11件 11件
嘔吐・哺乳不良 19件 12件 3件 8件 4件
新生児仮死 2件 7件 3件 5件 5件
先天疾患
(外科疾患、染色体異常など)
12件 11件 9件 11件 5件
先天性心疾患 4件 4件 1件 1件 2件
その他 18件 16件 12件 17件 8件
合 計 134件 141件 98件 107件 107件

学会施設認定

 ・日本小児科学会専門医制度研修施設
 ・日本周産期・新生児医学会周産期専門医制度(新生児)指定認定施設

スタッフ

医師名 港 敏則 / MINATO , Toshinori / 1988(S63)卒
役職 部長
専門 アレルギー疾患、心身症、血液、腫瘍
認定 ・公益社団法人 日本小児科学会 小児科専門医・指導医
・社団法人 日本アレルギー学会 アレルギー専門医
・一般社団法人 日本小児心身医学会 専門医・指導医
・臨床研修指導医
・日本小児呼吸器学会理事
医師名 上田 雅章 / UEDA , Masaaki / 1999(H11)卒
役職 但馬こうのとり周産期医療センター長 兼 新生児科部長
専門 新生児
認定 ・公益社団法人 日本小児科学会 小児科専門医・指導医
・社団法人 日本周産期・新生児医学会 周産期(新生児)専門医・指導医
・臨床研修指導医
医師名 藤林 洋美 / FUJIBAYASHI , Hiromi / 2002(H14)卒
役職 部長
専門 発達行動
認定 ・公益社団法人 日本小児科学会 小児科専門医
医師名 山田 博之 / YAMADA , Hiroyuki / 2006(H18)卒
役職 医長
専門 小児神経疾患全般、てんかん、発達障害、重症心身障害児医療
認定 ・公益社団法人 日本小児科学会 小児科専門医・指導医
・一般社団法人 日本てんかん学会 てんかん専門医
・臨床研修指導医
医師名 竹本 崇之 / TAKEMOTO , Takayuki / 2015(H27)卒
役職 医長
専門 小児科一般
認定 ・公益社団法人 日本小児科学会 小児科専門医
医師名 藤本 将史 / FUJIMOTO , Masahumi / 2019(H31)卒
役職 医員
専門 小児科一般
医師名 末宗 和樹 / SUEMUNE , Kazuki / 2019(H31)卒
役職 医員
専門 小児科一般
医師名 横山 陽子 / YOKOYAMA , Yoko / 2018(H30)卒
役職 専攻医
専門 小児科一般
医師名 春田 真之介 / HARUTA , Shinnosuke / 2020(R2)卒
役職 専攻医
専門 小児科一般
医師名 河井 陽昭 / KAWAI , Haruaki / 2019(H31)卒
役職 派遣医(高槻病院)
専門 小児科一般

※外来診療につきましては、中治倫子医師(2004年卒)による出張診療を行っています。
 詳しくは、診療担当表をご覧ください。