診療科・部門のご紹介

乳腺外科

診療科紹介

 乳がんの診療は、従来は外科に所属する医師が交代で担当していましたが、2015年(平成27年)に乳腺専門医の赴任を契機に、より高い専門性を発揮するために乳腺外来を開設し、乳がんを専門とする医師のみが乳がんの診療を担当するようになりました。
 2016年(平成28年)からは新たな診療科として「乳腺外科」を標榜し、より質の高い乳がん医療の提供を目指しています。

【診断】
・新しく3D-マンモグラフィが撮影できる装置を導入しました。撮影は全て女性技師が担当します。
・外来を担当する医師は全てマンモグラフィ読影の認定医です。
・最新の超音波診断装置(エコー)を導入し、病変の描出力が格段に向上しました。また、女性技師が初診時の超音波
 検査を担当します
・初診当日には必ずマンモグラフィと超音波をおこない、必要に応じて積極的に細胞診や針生検を実施しています。
・診断が困難な症例に対応するため、「吸引式針生検装置」を導入しています。

【手術】
・乳がんの手術には「乳房切除術」と「乳房温存手術」がありますが、「乳房温手術」を希望される方に対しては、適応
 条件を満たす限り「乳房温存手術」をおこなっています。
・乳房温存手術を目的とした術前薬物療法(抗がん剤治療、内分泌治療)も実施しています。
・やむなく乳房切除術を実施した場合、形成外科と連携し乳房再建術をおこなうことも可能です。
・ほとんどの症例でセンチネルリンパ節生検を実施し、不要な腋窩リンパ節郭清を省略することにより、術後の上肢の
 浮腫などの合併症の軽減に努めています。

【術後補助療法】
・手術後に、再発を防止する目的でおこなう治療を「術後補助療法」と呼びます。
・「術後補助療法」には、抗がん剤治療、内分泌治療、分子標的治療などがあり、乳がんの予後を改善するためには手
 術以上に重要な治療です。
・「術後補助療法」の選択は、それぞれの乳がんの性質によって異なります。どのような性質の乳がんにどのような治
 療が適しているかは、「乳癌診療ガイドライン」に示されています。患者様と相談しながら、できる限りガイドライ
 ンに沿った標準治療を選択するように心がけています。

【チーム医療】
・乳がんの診療には、乳腺外科医の他に、病理医、放射線科医、看護師、診療放射線技師、臨床検査技師、作業療法
 士、薬剤師、医療ソーシャルワーカーなど多くの職種が携わります。
・当科では、ブレストケア チームを組織し、定期的な検討会や勉強会を開催しています。

【乳がん検診について】
・医療機関で公的医療保険を利用して乳がん検診を受けることは認められていません。
・無症状の方で乳がん検診受診を希望される方は、居住地の自治体がおこなう乳がん検診や人間ドックをご利用くださ
 い。
・乳がん検診や人間ドックで要精査となった方は、当科で精査させていただきます。

【診察の予約について】
・乳腺外科は原則として予約制としておりますので、症状があって受診を希望される方はまずは電話でのご予約をお願
 いいたします。

 

「乳がん看護認定看護師よりひとこと」

                                    ~看護部 坪野 ますみ~
 
乳がんは女性が罹患するがんの第1位であり、年々増加の傾向にあります。
 乳がんの治療では、家事・育児・仕事との両立のためにご家族の協力も必要になります。
 乳がん看護認定看護師は、患者さんの心に寄り添い、一緒に考えながら納得できる治療を選択するお手伝いをしたり、治療の副作用や外観の変化、リンパ浮腫などに対する支援をおこなうほか、患者さんを支えるご家族の心の支援もおこなっています。
 患者さんおひとりおひとりが治療を続けながら、自分らしく輝いて社会生活が送れるように支えていきます。 
                          

◆最近の診療実績

◆2016(H28)~2018(H30)年度

手術症例(件) 2016(H28) 2017(H29) 2018(H30)
 乳がん手術 80 84 88
 ●乳房切除術 46 43 39
 ●乳房温存手術 34 41 49

※2018年(平成30年)10月21日付の読売新聞の朝刊で、2017年度(平成29年度)の兵庫県内医療機関における乳がん
 治療に関する記事(治療実績)が紹介されました。
 詳しくはこちらをご覧ください。

学会施設認定

 ・日本乳癌認定医・専門医制度関連施設

スタッフ

医師名 水田 誠 / MIZUTA , Makoto / 1984(S59)卒
役職 部長
専門 乳腺外科
認定 ・一般社団法人 日本外科学会 外科専門医 指導医
・一般社団法人 日本乳癌学会 乳腺専門医 指導医
・一般社団法人 日本消化器外科学会 認定医
・特定非営利活動法人 日本乳がん検診精度管理中央機構認定 検診マンモグラフィ読影認定医師
医師名 遠藤 真一郎 / ENDO , Shinichiro / 1997(H9)卒
役職 医長
専門 乳腺外科、緩和ケア
認定 ・一般社団法人 日本外科学会 外科専門医
・一般社団法人 日本乳癌学会 乳癌認定医
・特定非営利活動法人 日本乳がん検診精度管理中央機構認定 検診マンモグラフィ読影認定医師

※外来診療につきましては、毎週金曜日に京都大学から福井由紀子医師(2012年卒)の派遣をいただき、出張診療を
 行っています。