採用情報

呼吸器内科

 診療科紹介ページはこちら

募集人数

3名

呼吸器内科の理念・特色

豊岡病院呼吸器内科は兵庫県北部、京都府北部地域における呼吸器専門診療の中心である。肺癌や間質性肺炎などをはじめとする呼吸器専門疾患が周辺の各医療機関から多数紹介され年々外来患者数は増加傾向にあり、都市部の呼吸器専門医療機関と比較しても十分な診療の質と量である。

・ 近年呼吸器内視鏡技術の進歩はめざましく、今後呼吸器内科専門医を目指す医師にとってこれらの経験は不可欠である。当院ではEBUS-GSやEBUS-TBNA、局所麻酔下胸腔鏡などを導入しており積極的に施行している。

・ 呼吸器内科の診療範囲は非常に広く、肺炎のように一般内科領域に近い疾患が多数存在する。当院では総合診療科と協力して診療しており、診療業務の負担の軽減だけではなく、呼吸器専門疾患以外の内科疾患も経験することが可能である。細分化の進む医療の中で近年重要視されているGeneralistとしての臨床能力も向上させることができ、新専門医制度(内科)における症例経験も可能な環境である。

目標・プログラム

ア. 主な研修目標

  •  入院症例だけでなく初診を含めた外来業務も早期から担当する。
  •  胸部単純X線と胸部CTの画像診断
  •  胸水試験穿刺や気胸・胸水の胸腔ドレナージ
  •  肺癌の診断、治療計画を立てインフォームドコンセント
  •  びまん性肺疾患の診断、方針を立てインフォームドコンセント
  •  肺炎・COPD気管支喘息の入院と外来の管理
  •  気管支鏡及び超音波気管支内視鏡・局所麻酔下胸腔鏡を術者として行う
  •  積極的に学会発表を行う(年2-3回を目標)

イ. 研修内容

  • 呼吸器外来:初診外来毎週1回、再診外来毎週1回
  • 気管支鏡検査:肺癌に対する生検(EBUS-GS含む)、EBUS-TBNA、BAL/TBLB、局所麻酔下胸腔鏡
  • 学会発表(出張費支給あり):症例報告以外にも臨床データ解析を行い学術集会へ発表する
  • 当院研修後の進路:当院に残留、もしくは京都大学呼吸器内科関連の病院などへの進路を相談

週間予定

指導医・スタッフ

診療科紹介のページをご確認ください。

診療設備

呼吸器内視鏡

通常の気管支内視鏡の他、EBUS-GS、EBUS-TBNA、EWSによる気管支充填術、局所麻酔下胸腔鏡検査を導入済み。気管支鏡検査においては事前に撮影した胸部CTの画像データから仮想気管支鏡を作成し、EBUSG-GSと併用することで病変部位の速やかな同定を試みている。検査は主に外来で施行しているが、前投薬に静脈麻酔などを用い検査中の患者の苦痛の緩和を試みている。局所麻酔下胸腔鏡は胸膜病変の診断以外に膿胸の隔壁掻爬にも用いている。

 仮想気管支鏡・EBUS-GS使用したTBLB

  

   

 EBUS-TBNA

 

 局所麻酔下胸腔鏡

   

 

診療実績

外来初診

2014年度

2015年度

2016年度

2017年度

2018年度

腫瘍

124

111

137

184

182

びまん性肺疾患

 35

 26

 52

 40

36

喘息/COPD

 44

 40

 59

 87

53

感染症(抗酸菌含)

 58

 51

 51

 58

87

その他

 66

 53

 89

127

120

 

呼吸器内視鏡

2014年度

2015年度

2016年度

2017年度

2018年度

内視鏡総数

161

158

163

188

188

EBUS-TBNA

 11

 13

 34

 25

25

EBUS-GS

 49

 57

 74

 77

83

EWS

 –

  3

 –

2

局所麻酔下胸腔鏡

  2

 12

  8

  7

11

主な業績

【誌上発表】

Induction of airway remodeling and persistent cough by repeated citric acid exposure in a guinea pig cough model.
Cui S, Ito I, Nakaji H, Iwata T, Matsumoto H, Oguma T, Tajiri T, Nagasaki T,Kanemitsu Y, Izuhara H, Mishima M, Niimi A.
Respir Physiol Neurobiol. 2019

Efficacy and safety of nivolumab in previously treated patients with non-small cell lung cancer: A multicenter retrospective cohort study.
Fujimoto D, Yoshioka H, Kataoka Y, Morimoto T, Kim YH, Tomii K, Ishida T, Hirabayashi M, Hara S, Ishitoko M, Fukuda Y, Hwang MH, Sakai N,Fukui M, Nakaji H, Morita M, Mio T, Yasuda T, Sugita T, Hirai T
J Thorac Oncol. 2018.

Iatrogenic pneumopericardium in the setting of carcinomatous pericarditis.
Kenzaka T, Miyoshi K, Nakaji H.
BMJ Case Rep. 2018 Oct 12;2018.

【学会発表】

中西敦之、中治仁志、杉山陽介、島寛、池尾聡、阪森優一、水守康之:気管支鏡下切除を行った気管支内過誤腫の一例
第92回日本呼吸器学会近畿地方会

中村順子、三好琴子、中治仁志:肺アスペルギルス症を合併した多発性血管性肉芽腫症の1例
第221回内科学会近畿地方会

三好琴子、中治仁志、池尾聡、阪森優一:豊岡病院における膿胸症例の検討
第58回日本呼吸器学会学術講演会

森田恭平、吉村千恵、中治仁志:鼻炎合併喘息に対する舌下免疫療法 第4報
第58回日本呼吸器学会学術講演会

学会施設認定

  • 日本内科学会教育関連施設

  • 日本呼吸器学会認定施設

  • 日本アレルギー学会準認定施設

  • 日本呼吸器内視鏡学会関連認定施設(申請中)